とうびょうさん
音源キャラクター「とうびょうさん」の詳細設定です。
音源・キャラクターご使用の際この設定を遵守する必要はありません。
※当キャラクターはMYCOEIROINK兄口誘太郎のおまけキャラです。
ひとはしらの文章創作には登場しません。
兄口誘太郎の体内に潜む呪詛。性質は蠱毒、形状は蛇。
兄口の体を乗っ取れるようになったので肉体のある生活をエンジョイし始めた。
呪い、つまり怪異の一種ではあるが使役者である兄口に命じられない限りは人間を害さず、人間に仇なす悪意のある怪異や呪詛を狩って喰べている。自称人間の味方。
でも喰べられるならなんでも喰べる大食漢で悪食。
「人間ちゃん大好き♡仲良くしましょ♡」と友好的に振る舞うが、その内心は…?
愛想は良いがどこか機嫌が悪そうな不思議なオネエさん。
兄口のことは「ダーリン」と呼んでいる。
出身地:中国地方のどこか
一人称:アタシ
二人称:アナタ、アンタ
尊称:ちゃん付けが多い。
人間の個体差や名称に興味がないため、「人間ちゃん」や「妖怪ちゃん」、「狐ちゃん」など呼び方が非常にざっくりしている。
兄口家の先祖の霊能者が調伏しきれず封印されていたものを幼少期の兄口誘太郎が発見、封を解かれて彼に取り憑いた。
兄口の右目はその際にとうびょうさんが喰べて潰されている。
彼の肉体に間借りし、彼に寄ってくる悪霊や呪詛を喰べる代わり、傷の回復力を高めるなど彼の身を守っている。兄口が無謀なことをしたり不運で危険なことをしても生き延びられるのはこの加護のおかげである。
兄口と契約を交わし、顕現するのはあくまで彼に呼び出された時で、普段は彼の身中から出ることなくとぐろを巻いている。
…はずなのだが、なんか兄口の体を乗っ取れてしまったので「まあこれはこれで?」とエンジョイし始めた。
女性的な口調、振る舞いだが本来は性別はない。本人曰く「蛇は陰の性質だから」とのこと。
陽気で友好的、人懐っこく振る舞うが本性は呪詛、人間はあくまで「捕食対象/呪殺対象」でしかない。
陰気のもの、邪なものを好む悪食のため善人や弱者が口に合わないだけである。
善良に振る舞うことで人間に気に入られ、より永く、沢山の呪詛を喰べることができると知っているため、牙と毒を隠して優しげに見せている。
よって、守る必要のない悪党や他の怪異に対しては本性の悪辣さを剥き出しにして襲いかかる。
蛇であるため両目の視力がほとんどないが、霊視とピット器官、音や振動など人間以上に感知できる。
蠱毒:
“トウビョウ”あるいは“トンボカミ”とは中国・四国地方に伝承されている憑き物である。
蛇、あるいは小型の狐とされ、憑き物筋の者に養われる代わりに彼らに敵対するものに苛烈な攻撃をする。
飼う際は甕などの容器に入れ、酒や食事を与える。食事を与えないなど粗末な扱いをすると飼い主に恨みを抱き襲いかかるという。
古来より行われていた蛇を養う蛇巫(へびみこ)、蛇信仰が中国より伝来した蠱毒と習合し蛇蠱(じゃこ、へびみこ)として零落し、さらには呪術邪法を以って裕福になった憑き物筋となったといわれる。
“とうびょうさん”もさる家に伝わる憑き物だったが、“それ”に食事として与えられていたのは毒虫や蛇、あるいは敵対者の遣わした式神など呪詛の類だった。長年に渡り同種同属を喰らい、毒を溜め込んできた“それ”はまさしく蠱毒で生み出される毒蛇そのものと化した。
膨れ上がる呪詛毒素をやがて家筋の者が扱いきれなくなり、家は破滅。使役者から解放されて見るもの全てを呪う怪異となった“それ”を調伏するため霊能者である兄口家の者が派遣され、封印された。
超霊媒体質の兄口が常に大量の怪異を寄せつけるため、その性質を気に入り彼に取り憑いた。蠱毒として育まれた“それ”は本能的に他の呪詛や毒を取り込み成長する。今なお兄口の肉体を“器”として蠱毒が行われ続けているのである。
「あら、アナタって食べちゃいたくなるくらい可愛いわね! …冗談よ? アタシ、可愛いものは食べない主義なの」
「アタシは人間ちゃんが望んだ通りにそうあるだけよ? 憎い相手を勝手に殺してくれる便利な呪いがあればいいのにって、アンタ達が考えたんじゃない。
ダーリンもそう思うでしょ?」
性別:呪詛
(口調・振る舞いは女性的だが肉体は兄口のものなので男性)
年齢:秘密(肉体は以下略)
職業:呪詛
好きなもの:呪い・悪意・人間・蛇の好きなものは大体
嫌いなもの:善人・食いでのないもの・犬・
蛇の嫌うものは大体